お子さんの包茎、おねしょ
お子さんの包茎はおしっこが飛び散る、カスが溜まって腫れた(皮がむけないため包皮炎になりやすい)、おしっこするとき陰茎が膨れる、無理に皮を剥こうとして戻らなくなってしまった(カントン包茎)などで包茎だったと気づく方もいます。
成長してからの対処ですと皮が硬くなる、自費での手術になる、こどもが恥ずかしがってなかなか言い出せないなどありますので気づいたら早めに受診しましょう。最近は子供の包茎は自然なものであってとくに処置をするべきではないという意見が多くなっていますが私はそうは思いません。大人になって真性包茎で悩んで受診される方や包皮炎をくりかえし包皮が固くなってしまった子供をみますと、やはり適切な処置が必要な包茎があり、それをみきわめるのが専門医の仕事だと思います。
包茎のケアもおねしょに関しても保護者だけが先行して頑張ってもなかなか難しいことがあります。お子さんの自発的な”治したい”という気持ちが重要です。プライベートゾーンの問題ですので本人の気持ちを尊重し穏やかな気持ちでサポートしましょう。
おねしょは小学校にあがったタイミング、お泊りがあるタイミングで気になって受診される方が多いです。基本的には排尿日誌をつけるよう指導します。日常生活の改善、膀胱機能の成長で服薬なしになおることもあります。日誌をつけるのは本人としても「ここまで頑張れたぞ」と成果が認知しやすく排尿に対する意欲向上にも繋がりますのでおすすめです。